

秋も深まると、山里のあちらこちらに見えるのが、色づき始めた柚子。全国各地で栽培されている柚子ですが、ここ越生町のものは涼しい気候のおかげか、きゅっと締まった身が特徴。果汁もたっぷりで、鍋の薬味に、また焼酎の柚子割りなどに、秋冬の食卓を彩ります。
「柚子御膳」はその名のとおり一品一品に柚子をふんだんに使った、柚子の里越生ならではの贅沢な御膳。冬季限定のこのメニューは、柚子はもちろん、炊きものに使う野菜も埼玉県産で新鮮そのものです。すっきりとした酸味と爽やかな香りで、雪月花を大切にする日本人の心意気を優しくくすぐります。




香り高い柚子を用い、海・山の幸をふんだんに使った御膳。
小付/イクラ柚子漬、造り/かんぱち柚子重ね・甘海老、温物/里芋と若鶏の煮物・小松菜・柚子、焼物/鰆柚庵焼、平皿/柚子釜 利休和え、椀、香の物、ご飯

問い合わせ
ゆうパークおごせ
TEL 049-292-7899
入間郡越生町上野3083-1 
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こちらは珍しい梅の粕漬。あらかじめ塩に下漬けした梅を、丁寧に醸造された酒の副産物である酒粕の中に漬けたものです。
「いい酒粕がないと、いい粕漬はできません」
というのは、生産者の弁。ほのかに酸味のある乳白色の酒粕をまとった青梅は、果実の食感と、チーズやヨーグルトにも似た発酵食品特有の深みあるコクとのとりあわせが絶妙です。酒の肴に、ご飯のお供にと、地元では食卓に欠かせないという梅の産地ならではの珍味。ぜひ一度越生町に足を運び、その味を確かめてみませんか?




全国でもあまり類を見ない、梅の粕漬。瓜を粕に漬けた奈良漬とはまた違った風味は、味わってみる価値大。梅干と同じく、自然休養村センターで購入できます。

問い合わせ
越生自然休養村センター
TEL 049-292-3100
入間郡越生町大字小杉308-1 |
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樹齢350年を超えるつつじが多数残されている五大尊に隣接する公園。10数種類約1万株のつつじが植樹されており、関東屈指のつつじの名所として知られています。4月下旬〜5月上旬にはつつじ祭りを開催。赤、白、ピンクと色とりどりに咲き誇る花は、思わず歓声をあげてしまう美しさです。
所在地/ |
入間郡越生町大字黒岩 |
電話/ |
049-292-6783(越生町観光案内所) |
交通/ |
車:関越道鶴ヶ島ICから県道114、県道30経由、毛呂山方面30分 |


約1万5千株のあじさいが植えられているあじさいの宝庫。6月上旬〜7月上旬にかけてあじさい祭りが催されます。公園に続くあじさい街道も必見です。雨上がりの露にしっとりと濡れたあじさいの花のたおやかな姿がなんとも優美。
所在地/ |
入間郡越生町麦原 |
電話/ |
049-292-6783(越生町観光案内所) |
交通/ |
電車:東武越生線またはJR八高線 越生駅から川越観光バス黒山行麦原入口バス停下車徒歩1時間 |


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秩父へ向かうにも、上州(現在の群馬県)へ向かうにも、尾根や峠を越えなければならないことから「尾根越し」という言葉が生じ、それが町の名に変化したとされる越生。県のほぼ中央、秩父山地と関東平野の接点に位置し、町の中央には越辺(おっぺ)川が流れ、四季折々に風光明媚な景色が広がります。春は町の木である梅が咲き乱れ、秋も深まると黄色く色づいた柚子がここかしこに実る豊潤な土地。その土地から採れる新鮮な産物を用いた名物は、素朴ながらも身体のすみずみまでとどく、滋味豊かな味わい。口に運べば、懐かしさが胸いっぱいによみがえります。


越生町
町役場所在地
〒350-0494
埼玉県入間郡越生町大字越生900-2
TEL 049-292-3121 

越生町商工会


総面積 40.44平方キロメートル
総人口 13,592人 |